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3月の始まりの今日は、嵐の一日でした。エンマ(Emma)というハリケーンがドイツを直撃し、飛行機の欠航、ICE特急の破損、交通事故、家の破損、などなど、多くの被害があった様子。
※このハリケーンについては、幾つかの動画がアップされていますが、ニュースでも大きく取り上げられたのはこちら。 私個人の目から見ても、不思議な天気でした。今朝、遅めの朝食をとっている間だけでも、めまぐるしく窓の外の景色が変わりました。パンを一個を食べる間に、雨が霰になり、大粒の雪になり、あっという間に真っ白な雪景色に。久々に冬らしい銀世界を見た気がします。しかし、しばらすると一転して、青空が広がって、あっという間に、雪は無くなってしまいました。 そして真っ青な空から、強烈な日差しが。そうすると、窓ガラスの汚れや、家の中の埃が気になってしまって。。もともと悪天候の中外出するつもりがなかったので、大掃除をすることに(汗)。窓を拭いたのは勿論この冬初めて(夏に拭いたかどうか?汗)。窓は掃除の間、開け放してましたが、小鳥のさえずりも聞こえ、爽やかでした。庭の芝生でこけている小さなクロッカス達が可哀相でしたが。しかし、再び風が強くなり、上空の雲の動きが早くて、暗くなったり、強い日差しが戻ったりの繰り返し。 ![]() 3月の始まりがこんな風に劇的な天候だったせいもあって、暖かかった2月は良かったなと、すでに懐かしくなっています。先月は幾つかのコンサート・オペラに行きましたが、圧倒的に印象に残っているのが、シェーファーのリサイタルと、シュトゥットガルトの「さまよえるオランダ人」(カリスト・ビエイト演出)です。 まずは前者、クリスティーネ・シェーファーの「冬の旅」リサイタルについて。 シューファーは、06年にCDをリリースしており、同曲のツアーを世界中で行っているので、すでに聴かれた方も多いことでしょう。 最初の「GUTE NACHT」で、淡々と、かつヒヤリとした音色で歌い始めた時はこんなものかと思ったものの、すでに同曲の終わりくらいからは、徐々に熱を帯びてきた歌唱と共に、ミュラーの詩の世界に入り込ませてもらいました。シェーファーは冷たさと熱さのコントラストをつけながらも、とてもナチュラルで暖かみのある声で、24曲全体を通してのドラマを作り上げていたと思います。 ヘラクレスホールの夕べは、ほぼ満員でした。曲の渋さゆえに、客の入りは悪いんじゃないかと思っていたのですが。「冬の旅」はシューベルトの歌曲の中でも、勿論、人気の高い作品でしょうが、曲としては渋くて陰鬱で、私としてはCDで自宅で通して聴く気にはちょっとなれないのですが。 聴衆にとっても聴き通すことにかなりの集中力を要するものを(・・周囲の集中力は、5曲目の有名な菩提樹が終わったくらいで途切れ始めてたような)、休み無く歌い続ける歌手の集中力とそのエネルギーに敬意を覚えましたね。当たり前と言えばそれまでですが。 ![]() 冬の旅を全曲通して、じっくりと歌詞と向き合ったのは、おそらく初めてのこと。時折、主人公のあまりのロマンチストぶりや絶望ぶりには、(失礼ながら)苦笑を覚えたりもするのですが、シューベルトの曲に併せてじっくりと向き合ってみると、ミュラーの詩は全然悪くないです。どちらかと言えば、シューベルトの曲ゆえに知られている詩人のような気がしますが、ミュラーはひょっとすると天才詩人かなとも。 ヴィルヘルム・ミュラー(Wilhelm Müller)は、1794年生まれの1827年没ですから、シューベルト(1797-1828)の3年前に生まれ、1年後に亡くなっています。ほぼ重なる人生と言え、また、共に夭折の、現実の人生では恵まれることの少なかった(であろう)芸術家と言えるでしょうか。 一曲ごとの詩の素晴らしさはさておき、ラストに「Der Leiermann(辻音楽師)」という、少々風変わりな詩をもってきて物語を終えるという構成のうまさや、シューベルトが付けた曲のすごさを思い知らされました。「私(主人公)=辻音楽師」、つまり、「死を切望する主人公が、いつのまにか死を前にした老人となっていた」という解釈が、すとんと胸に落ちて響きました。もちろん、夭折のミュラーは自分の詩にはそういう意味を込めておらず、文字通りの意味に過ぎないでしょうが。 不思議な老人よ、お前と旅を共にすべきか? 私の歌に合わせて、オルガンを回してくれないか? Wunderlicher Alter, Soll ich mit dir gehen? Willst zu meinen Liedern Deine Leier drehn?
お久しぶりです。。トップページがずっと元旦状態というのは、さすがにやばかったですね。。(汗)
こちらは暖冬です。今年に入ってから、ずっと晴天の日々が続いている印象があります。最近、日本に一時帰国していました。暖かさを求めて日本に行ったんですけどね・・・、北国ミュンヘンの方が暖かくて、拍子抜けでした。日本は家の中が寒いと、毎回思いますが、そういった事情は別としても。 ![]() 昨日の日曜が、暖冬の一番のピークだったと思います。20℃近くという予報でしたが、感覚としては、初夏を思わせるような気候。久々に英国庭園に出かけてみると、陽気に誘われて、ものすごい人出。ポカポカの屋外のビアガーデンでは、私も周囲の人たちと同じく、Tシャツ姿で、ビールを飲みました。こんなことは、さすがにこの冬初めてのことです。 「いやー爽やかだねー!」と散歩していると、ここは英国庭園。。すっぽんぽんのオラウータンたちも出没していました。さすがに、彼等をみたのも、今年はじめて。。 ![]() 同じドイツでも、北の方は今ひとつだったみたいです。昨日はハンブルクの選挙だったので、ニュースでよく町の映像が映されましたが、曇り空で寒そうな様子。一方、フライブルクやシュトゥットガルトのドイツ南西部は、ミュンヘン以上の暑さだったみたい。 そんな晴天に恵まれたここ最近は、雪景色を求めて、よくアルプスの山に出かけました。といっても、バイエルンレベルの山だと、頂上付近まで行かないと、今年は雪は無いのですが。ちなみに、この冬はクロスカントリースキーを始めるつもりだったんですが、そんな雰囲気では全然なくて、諦めました。 ![]() この冬、一番寒々しい思い出が、パートナッハクラム(Partnachklamm)です。 ガルミッシュ・パルテンキルヘンのパルテンキルヘン側の国道を走り、博物館になっているR.シュトラウス・インスティテュートを過ぎてしばらくで、オリンピックスタジアム(Olympiastadion)に到着。現在はスキージャンプのW杯会場として有名なジャンプ台が見えます。ウィンターリゾートの草分け的な土地で、かつ、20世紀初頭に冬季オリンピック会場です。1930年代のオリンピックということで、時代ゆえに、少々大げさな作りですが。 スタジアム前の駐車場に車を停めて、パートナッハ川沿いを歩いて渓谷へ向かいます。スタジアムもジャンプ台と、脇のアルペンコースには雪があるものの、周囲にはまったく雪がないですね。空気は暖かだし、目指すパートナッハクラム渓谷はちゃんと凍っているのだろうか?と心配でしたが、まったくの杞憂でした。 ![]() 標高983メートルですから、決して高くはないのですが、切り立った岩壁に挟まれた細い渓谷は、まさに冷凍庫状態です。岩壁から滴り落ちてくる水がツララになっているのは勿論、高い岩山の上から落ちてくる滝までもが全て凍りついていました。壮観です。まさに、自然が作る芸術作品、ですね。 それにしても、寒い!渓谷に張り付いた歩道を渡りきる頃には、身体の芯まで、すっかり凍えてしまいました。 ![]() 渓谷を抜けた後は、一路、エックバウアー山(Eckbauer)へと向かいました。天気が良いこともあって、凍えた身体はあっという間に暖まり、汗が噴き出してきます。1,237メートルの山頂付近になると一面雪景色。山小屋のテラスで、日向ぼっこをしながら飲むビールは格別です。 帰路は山の北側斜面を降りて行きます。途中のヴァンベルク村は、教会をもつ村としてはドイツでもっとも標高が高いとか。登りと違い、山の北側なので、雪が残っており、所々は凍りついています。目の前のヴァンク山(Wang)の南斜面は、日当たりが良くて全く雪はなし。日向と日陰の差の大きさを実感しました。 ![]() Prosit Neujahr!! 皆様にとって、2008年が素晴らしい一年になりますように! ![]() 昨夜の大晦日(ジルベスター)は、ミュンヘン恒例の「こうもり」公演に行ってきました。 指揮をはじめ、多くの歌手は昨年と同じですが、今回はアイゼンシュタイン役のヴォルフガング・ブレンデルさんの存在が大きく、全体を引き締めていたように思います。皆さん芸達者で、音楽だけでなく、芝居として楽しませてもらいました。 休憩後の観客を巻き込んでの演出は相変わらず。夜会のゲストは、四手ピアノx2台による楽しい演奏と、ソプラノのマリア・グレギーナ。昨年は、バヴァリアン・コメディアン3人組のコントが延々と続いて、周囲の笑いから取り残されて悲しい思いをしたのですが、今回は彼らの登場はなく、ホッとしました(笑)。 2幕から3幕は、あっという間の場面転換ですが、ここでオケを交えての楽しい仕掛けが幾つか(去年も同じだったかどうかは忘れました・・汗)。3幕では、フロッシュのギャグについていくのはやはり厳しかったですが(汗)、音楽面ではまったく満足で、一年のオペラ観劇の素晴らしい締めくくりができました。お土産には、他の観客たち同様、カラフルな紙テープをもらってきました(笑)。 ![]() 観劇後、10時くらいから夕食をとって、そのまま大通り(レオポルト通り)に出て、花火をみながら年越しでした。戦場のような喧騒と硝煙の中で、怪我しなかっただけでも、今年はラッキーかも。 今日の元旦は二日酔い気味の中で朝食をとりながら、TVをつけると、アーノンクールによる99年ウィーン芸術週間の「こうもり」のリハーサルやインタビューを流していました。昨夜の公演を思い返しながら観ていましたが、アーノンクールほどにディテールを磨き上げたこうもりだと、喜劇とはいえ笑ってばかりではいられないですね。 そして、ニューイヤーラン(Neujahrslauf)へ! 元旦から走るとは、我ながら物好きだなあと思いながら、王宮公園へ。一体どれだけの参加者がいるのかと不安でしたが、約100人が集結した(らしい・・写真を見ると少ないけど)。この主催者のお兄さんは、たった一人で、レースを切り盛です。受付から、司会、プレゼントの準備や、記念撮影まで、何人分もの労働を大忙しです。ちなみに彼が、2年前に初めて開いたときは、参加者たった8人だったとか! ![]() このレースはタイム測定もなくて、「標識もないので、道にはぐれないよう、なるべくグループで走ってください!」という適当な感じ。あくまで楽しく新年を走りましょうという趣旨。コースは英国庭園内を7キロ。すべりどめの砂利がまかれているものの、時折ツルツルとすべってしまい、足元に注意が必要でした。(昨夜のこうもりでも、遅れてオルロフスキー候の夜会に到着したフランクが、「道が凍っていて、まだ砂利をまいてなかったので遅刻した」とタイムリーなギャグを言ってましたが、ホント、昨日の午後、いきなり雪が降り出して、道路が凍りついてしまったんですよね。) 公園内は、散歩する人や、普通にジョギングしている人たちもすでに沢山いて、普段通りといった感じ。レースはとても気持ちよく走れ、なかなか爽快な元旦になりました。 ゴール後は、暖かいドリンクと、シュトレン。そして、スポンサー(小さなレースですが、ちゃんとスポンサーがついてました)から、rivella(スイス製のジュース)と、Erdingerの白ビールが。普段はノンアルコールですが、新年ということで、ちゃんとしたビールが配られました。(^^) ![]() 元旦から走っていたので、今年はウィーンフィルのニューイヤー中継はまあいいかと(・・録画するほどでもないし)諦めていましたが、帰宅後、カイザーワルツァーから、最後の5曲を聴くことができました。15分の中継時差のお陰もありますね。 ジョルジュ・プレートル指揮、色々な意味でおもしろいですよね。アンコール一曲目はSPORTワルツ!でしたが、VPOの応援を受けて、開催国の代表チームはEURO2008で、どこまで勝ち進めるか? 青きドナウのバレエでは、楽友教会の入口ホールが映った時はあらっと。毎年、どこの宮殿が舞台になるのだろうと楽しみなんですが、コンサート会場そのものとは灯台下暗し。ちなみに今年は、ORFのTV中継がはじまって50周年だそうです。休憩中の映像がどこまで気合が入っていたかだけが気がかりです。やはり録画しておくべきでした(笑)。 来年(09年)は、バレンボイム指揮で、これまた今から楽しみですね。 それでは、2008年もよろしくお願いします! P.S. 一番上の2つの写真は、初日の出の瞬間では、全然なくて、夕日(日没)の写真です。(汗) 英国庭園内のギリシャ風東屋モノプロテロスから、撮ったもの。イメージ写真として、ご容赦下さい。 Die Fledermaus Johann Strauß Musikalische Leitung Friedrich Haider Nach einer Inszenierung von Leander Haußmann Regie Helmut Lehberger Gabriel von Eisenstein Wolfgang Brendel Rosalinde Ildiko Raimondi Frank Alfred Kuhn Prinz Orlofsky Gabriele Schnaut Alfred Janez Lotrič Dr. Falke Martin Gantner Dr. Blind Ulrich Reß Adele Aleksandra Kurzak Frosch Jörg Hube Ida Beate Vollack ゲスト Maria Guleghina
お久しぶりです。長くブログの更新を怠っていました。今までも時折サボってはいましたが、軽くひと月を超える期間、手をつけなかったことはなかったはず。なんとか、07年中に、ブログ復活?です。(汗)
![]() 「復活」といえば、一つ、つまらない事が頭にひっかかっています。アッター湖畔シュタインバッハを訪ねたときの話。マーラーの作曲小屋の中に置いてあった、訪問者によるサイン帳を、パラパラとめくっていると、“あなたの「復活」のお陰で、私は復活した!”という一文が(ちなみに日本語でした・・)。この文句の裏には、深い物語が隠されているような気がしませんか?(単なる思いつきのジョークかもしれませんが・・)。これ、何年も前の話なのですが、「復活」と聞くたびに、なぜか思い起こしてしまうのです。 ちなみに私は復活の2楽章が以前から好きでした。あのほのぼの感が、いかにもザルツカンマーグート風ですね。全曲通してはあまり聴きかないので、なかなか復活させてもらえないかもしれませんが。(汗) ![]() 復活続きで言えば、時折、こちらにもコメントをくださる角田祐子さんのブログをのぞいてみたら、「ふっかーつ・・・?」と?彼女、N響の第九を歌ってたんですが、かなりの体調不良、喉の痛みをおしての登板だったようです。第九って、ソロの歌もつらいですが、出番が来るまで待ってる間もつらいんじゃないかと。歌手という職業は大変ですね! 角田さんの活躍されているシュトゥットガルトでは、今年幾つかの素晴らしい公演に出会えました。まだブログに載せていないものが結構あるのですが(汗)、いずれまた。 ![]() ところで、今、TVでトリスタンとイゾルデを見ています。つまり、私の場合、この曲のお陰で、ブログに復活でした・・・というほど大したことでもなく、単にTVを見ながら暇だったので、久々にPCに向かって書き始めて訳です。(汗) 2幕途中から、たまたま観始め、3幕冒頭で指揮者が映ったところで気づいたのですが、これ、スカラ座の今シーズン目玉公演のものでした。しかしながら、シェロー演出はかなり凡庸に見え、バレンボイムも響きにも、いつもの輝きがなく聴こえてしまうのが不思議。これはきっとTVを通しているからでしょうね。その場にいたら、きっと違うんでしょう。 ただ、さすがスカラと思ったのが、カーテンコールで舞台に降り注ぐ花(笑)。そして、終曲で全く余韻を楽しまずに、間髪入れずブラボーがおこるのも、さすが(笑)。最初のブラヴォーで、バレンボイムがびっくりして顔をしかめてたのが印象的でした。 トリスタンといえば、11月には、結局3回もトリスタンを見ました。3度見ても、まったく飽きませんでした。ケント・ナガノの指揮は、私の好きなバレンボイムとは方向性が全然違うんですが、静けさに満ちた後ろ向きなワーグナーで、これもまた良いんですよね。コンヴィチュニー演出が幾重にもたたみかけて感動を与えてくれました。 ![]() 今月聴いた中で、一番の感動をもらったのは、バイエルン放送響によるバッハのミサ曲ロ短調です。クリスマス休暇直前の21(金)のことで、この演奏会前、私はボロボロに疲れきっていたのですが、頭と体に蓄積していた疲労を綺麗に流してもらった感があります。音楽の癒しの力というものを思い知らされました。これも復活(?)の曲といえましょうか。 ヘンデル風の明るさと華麗さを持ちながらも、バッハらしい神々しさを兼ね備えた名曲を、コープマンの丁寧な指揮でしっかりと聴かせてもらいました。彼の熱心な指揮姿には、多くの人が、サンタクロースと重ね合わせて見ていたのではないでしょうか。白髪のトンおじいさんには、赤白のサンタ帽が似合ったはずです。 (他にも、ブログに書いた以外で、幾つかの公演を聴いているのですが。。自身の備忘録のために、下に貼り付けておきます。心に残るものは、しっかりと残っているので良いのですが、データとして、すぐに検索して引っ張り出せるために。。) それでは、皆様、来年もよろしくお願い致します。
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